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vol.39

京都大学 古阪秀三先生を迎えての社内勉強会①

2014/12/09

さて、今回と次回のメールマガジンは、京都大学大学院工学研究科
の古阪秀三先生を講師にお迎えして9月に実施した「アクア社内勉
強会」の内容を、お届けいたします。

以前にも、このメールマガジンでは古阪先生を迎えて実施した勉強
会の内容をお届けいたしましたが、その際は多くの方々から反響を
いただきました。

ご存知の方も多いと思いますが、古阪秀三先生はCMAJ(一 般社
団法人日本コンストラクション・マネジメント協会)の初代会長を
務められた方であり、建築生産、プロジェクトマネジメントの研究
における第一人者です。
現在は、日本国内はもとより、建築プロジェクトの発注・契約方式
と品質確保のしくみに関する比較研究など、海外とのネットワーク
により研究の幅を広げ、その成果を実務の世界の発展に活かせるよ
う日々邁進しておられます。

その古阪先生の講演内容をお届けできることは、このメールマガジ
ンでも大変有意義な機会です。

ぜひ、今回のアクア・メールマガジンの内容を、みなさまの今後の
発展に向けた方向性への参考としていただければ幸いです。

------AQA MAIL MAGAZINE-------Vol.39 ------

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建築、構造、設備、積算・コスト、設計事務所の選定、FM・建物
収益改善計画ならびに法律的な側面も含めた発注方式のアドバイス
等、各分野の専門担当者がみなさまのご相談にお答えいたします。
ぜひ、下記URLまでお気軽にアクセスしてください。

■アクア相談室 http://aqa-pm.co.jp/sodanshitsu/
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京都大学 古阪秀三先生を迎えての社内勉強会①
[講師]京都大学大学院工学研究科 古阪秀三 先生
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【古阪秀三 先生 プロフィール】
1951年生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。清水建設での実務経
験を経て、京都大学工学研究科准教授。この間、日本CM協会会長、
建専連外部理事、建設産業戦略会議委員など。建築生産社会の刷新
・国際化、技能労働者の処遇改善などに一貫して強い関心を持ち、
教育・研究・実践活動を展開している。1990年 日本建築学会奨励
賞(論文),1999年 日本建築学会賞(論文)。

写真紹介
http://aqa-pm.co.jp/workshop/pdf/conference.pdf
『第1回国際発注・契約研究会議』
(これ以降毎年キャンパスプラザ京都で開催しています)

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日本の建設現場がキレイなのは?
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外国の人たちを招いた研究会や現場の視察に行くとよく言われる言
葉があります。
「日本の建設現場はキレイ、整頓されている」
「日本の建設現場は、安全面での配慮が行き届いている」

日本の各建設各現場がどうして海外の人からそんなにきれいに見え
るのか?

それは当然、整理整頓と清掃ができているということです。また現
場が「きれい」という他にも、日本の建設工事はコンクリートの肌
など仕上げも海外に比べれば格段にきれいなものです。

これはどういう意味を持っているでしょうか?

そこには、ビジネスライクな海外の建設業者のやり方と日本の建設
業者のやり方の価値観の違いが見えます。

日本の建設現場がきれいに整頓されているのは、工事を手掛ける日
本の建設業者の技術力や品質確保能力、そして組織や人員配置、人
材教育など様々な要素が重なり合った「美しさ」と言えます。しか
し一方で、そこには手間が掛かっており、経費も掛かっているとい
うことにもなります。

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果たして日本のやり方でいいのか
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では、日本国内でのキレイな現場に慣れている建設業者が海外での
プロジェクトを請け負ったときはどうでしょう。

日本の製造業が海外へ進出する際、日本の建設業者がその企業の工
事を請け負うことは多く見られます。その場合、発注者である日系
企業が望むことは「品質は日本国内並み、価格は(海外)現地並
み」ということになります。

しかしその対応には無理が生じることもあります。

例えば、シンガポールの建設現場における日本の建設業者と中国の
建設業者の現場組織図を比較してみると、日本の建設業者は設計と
施工が分離されたプロジェクトであっても、図面班を相当数配置し、
詳細図、施工図の作成にあたらせます。

一方、中国の建設業者の組織図では図面班はまったく配置されてい
ません。

確かにこれが、「日本の建設業者の建築プロジェクトのやり方」、
「ものづくりの原点」です。そこには日本国内外の区別はなく、
現場経費の制約を気にしながらも最善を尽くす「日本人気質」を
彷彿とさせるものがあります。

しかしながら、どんなに高い評価を取ったとしても、利益を生むこ
とができなければ、海外の市場で他国の建設業者との競争に勝って
生き残っていくことはできません。

今回の勉強会では、「日本の建設業者が海外の現場でどのような
仕事をしているのか」について、考察していきたいと思います。

(Vol.40に続く)